太くてやわらかく、火を通すとトロッとした甘味が増す「関田農園の長ねぎ」。「苦手なねぎが食べられるようになった」という声も。根強いファンも多い秋冬限定の味わいの秘密を関田さんが語ってくれました。
「自分の農園の名前が付いたねぎを届けることに、大変やりがいを感じています。ねぎ嫌いのひとにこそ、食べてほしいです!」と話す関田さんご夫妻
健康な野菜は、健康な土から
埼玉県白岡市とその周辺で栽培を行っている関田さん。「極力、農薬を使わない土づくりのため、土壌には緑肥(肥料)のほか、養鶏場から出る鶏ふん、繊維質のもみ殻をまいています。専用飼料を食べた鶏のふんは良質で、おいしいお米を作る過程で出るもみ殻は畑の基礎体力を上げてくれます」と話します。微生物の多様性が保たれた、病気になりにくい健康な土になるのだそうです。
有機肥料を使うことでえぐみ・苦味のないねぎに
肥料は味に大きく影響します。関田農園では、肥料の9割以上を国産の有機肥料にしています。化学肥料に比べて、ねぎのえぐみや苦味を低減できるそうです。実は関田さん、自分でねぎを作り始めるまで「えぐみがねぎの味」と思い込んでいて、ねぎが苦手だったとか。有機肥料で育てた自分のねぎを食べたところ「これが本当のねぎの味なのか!」と、一気にねぎ好きに。「関田農園のねぎなら食べられる」というアルバイトの方もいたそうで、「肥料で味がこんなに変わるのかと驚きました。これからも『ねぎの誤解』を少しずつ解いていきたいです」と話してくれました。
地域密着の農業を展開
農園で働いている人の中には子育て中の方も多く、繁忙期の年末には「子どもが冬休みなので仕事は休みたい」という要望も。そこで冬休みの間、近くの高校の生徒さんに手伝いに来てもらうなど、地域の皆さんと一緒に無理をせず働ける環境づくりを心がけています。
「耕作放棄地をねぎ畑に生かしたり、本来捨てるはずの鶏ふんやもみ殻を利用するなど、循環型の農業にも意識して取り組んでいます」。関田さんの挑戦は続きます。
秋冬限定の関田農園の長ねぎ。こだわりの味をぜひ味わってみてください。
関田さんおすすめ!「長ねぎとカニカマの天ぷら」
輪切りや斜め切りにした長ねぎ(青いところも使う)とほぐしたカニカマに、天ぷら粉をからめて揚げる。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ次回も「ゴハンのもとを作るヒトビト」をお楽しみください。
ゴハンのもと編集部